誰よりも真面目に懸命に生きてきた。

この世が崩れる現実に直面するまでは。

目の前の現実が信じられず、

私が悪いことをしているのでもないのに自分を責め、

止まらない旦那を恨み、

旦那が家庭に戻ってきてくれればすべても元に戻ると思い、

1年という時間を過ごした。

時間が経つと元に戻ると信じていた私の願いとは裏腹に

止まることなく奔走している旦那を見ると、

もう私が知っている旦那ではなかった。

何かが狂っている。

私も子供も旦那の頭からは消えつつあった。

手当たり次第に方法を探しながら1年を過ごした。

私が先に治療すべてだと言われて納得ができず、

でも藁にもすがる思いで治療を始めようとしたが、

あまりにも高額な治療費用にさらなる絶望を覚えた。

他にできることもなく、

治療をはじめ

自分が頑張ると治療期間は短縮できると自信もあったが、

治療10週目に入った今、

頭では理解ができてもいざ実践はできない自分がいる。

治療は一夜にできるものではないと痛感している。

まだまだ治療までも長い道のりが待っているんだ。

一日一日が重なりいつかは幸福能力というものが自分のものになる日がくると信じている。

死ぬほどの苦痛がなかったなら

こころ教育というものを知り、

私が今この世に存在していたのだろうか。

こんなものがあったと知らずに死んだよりは、

こころ教育の存在を知ったから

それで満足できるのかも知れない。

今日も涙は止まらない。

仕事をしながらも涙が流れ、

この文を書きながらも涙が止まらない。

いつか涙が止まる日もくるだろう。

人生は私一人で生きていくものではないから、

理解して配慮して判断できる能力をつけることも

子供たちに与えられる特別な価値だ。

単に一日一日を息をしながら過ごすのではなく、

生きる意味と価値のある生を生きられるように

最後まで完走するつもりだ。